伝えていきたいこと
西欧のルネサンス(14~16世紀)の時代に、時を同じくして世界的な商業都市であった堺で、堺の商人が、進取の精神で自治・自由都市「堺」を治める一方、経済力を「茶の湯」の文化の大成に反映させるほどに高邁な文化人であったこと、そして、当時、堺が日本の文化の中心であったという歴史的背景は、堺に住む市民として大きな誇りを感じさせられました。茶の文化の原点を学び、その背景を見聞した中で、京都と堺の関わりの深さ、京都の「京衆」に対し「堺衆」として「茶の湯」の文化に関し気位をもち、崇高な美意識の中で常に平等を建前とした人間関係の形成に心を砕いてなし得た町人文化であることが判りました。
今日、世界的に相互に文化を理解し、尊重しあって共生することが求められる時代にあって、「CHAの心」の理念は、「平和」に通じる哲学であり、基本的には、より良い人間関係の形成は、日常にあって欠かすことの出来ない生活の知恵であり、私たちが、さらに意識して身につ けるべき文化的規範あることを再認識しました。
郷土“堺”が誇る文化として、堺のアイデンティティーとして、私たちは、「CHAの心」の理念を実践を通して現代に通じる形にとらわれない「もてなし茶会」として堺から発信し提言することを目指して参ります。
平成17年度 平成18年度
堺市「堺の魅力づくり」市民自主事業助成金交付事業 活動報告書
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