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キャリア教育とCHA文化

 中国から僧侶などによって日本もたらされたお茶は、日本の文化の中で15世紀の後半に大きな展開を遂げます。それまで飲茶を主体としたり、美術工芸品の鑑賞を主体とした茶の形態から、「わび茶」といわれる精神性を前面に押し出した茶が誕生しました。新たな茶の湯は、珠光から始まり、利休によって現在の茶の湯の原型がつくられました。

 その後、茶の湯は、茶道という日本の伝統文化として発展すると同時に、日本の中で生活文化として発達してきた側面をもちます。 「茶の湯からCHA文化へ」では、この生活文化としての側面に注目し、おもてなしの心を代表とする「CHA文化」として茶の湯を捉え直し、現代に息づく日本の精神風土を考えていきます。

 キャリア教育の視点からは、このCHA文化に注目し、私たち日本の社会や日本人の心、あるいは企業活動の中に、CHA文化にみられる精神風土を見いだしていき、子どもたちに、世界に誇ることができる文化をもっていることを子どもたち自身が考え、知って欲しいと思っています。そして、日本人としての自信や誇りにつながることを期待しています。

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