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茶史年表

西暦 和暦 日本史 世界史 茶史
1191 建久2 -- -- 栄西、中国から日本に帰り、茶を九州の平戸と背振山(せぶりやま)に植えたという(1*p37)
1192 3 源頼朝、征夷大将軍となり、鎌倉に幕府を開く(8*p14) -- --
1207 承元 -- -- 明恵上人(みょうえしょうにん)、栄西よりおくられた茶の種を栂尾(とがのお)高山寺に植えるという(4*p258)
1211 5 -- -- 栄西が『喫茶養生記』(茶に薬の効き目があること書いた本)をあらわす(4*p258)
1215 建保3 -- イギリス、マグナカルタ(大憲章)が作られる(7*p38) 栄西死(1*p37)
1239 延応 -- -- 西大寺の叡尊(えいそん)が大茶盛をはじめるという(1*p37)
1262 弘長2 -- -- 叡尊が北条実時の招きにより鎌倉へ行く途中いろいろなところで茶をいただく(4*p258)
1338 延元3 足利尊氏征夷大将軍となり、室町幕府が開かれる(8*p16) 1338~1453 英仏間百年戦争(8*p17) 11月、足利尊氏が連歌会や茶の寄り合いをやめさせる(4*p259)
1343 康永2 -- -- 『祇園社家記録』(ぎおんしゃけきろく)に闘茶をしたときの点が書いてある表がある
このころ茶の味を飲みあてる闘茶(とうちゃ)というゲームがはやっていた(4*p259)
1368 応安 足利義満、将軍となる(4*p259) -- --
1397 応永4 -- -- 足利義満が北山山荘(金閣寺)を建てる(4*p259)
1403 10 -- -- 東寺南大門の前に一服一銭の茶店あり(お茶をのんで一休みするための店)(4*p259)
1423 30 -- -- 珠光が生れる(4*p100)
1467 応仁 応仁の乱(1*p60) -- --
1469 文明 -- -- 古市胤栄(ふるいちいんえい)、古市一族らと淋汗茶湯(りんかんちゃゆ=茶の湯と風呂を楽しむ)を行う(4*p259)
1471 3 -- -- 能阿弥死(1*p63)
1476 8 -- -- 能阿弥の奥書がある『君台観左右帳記』(くんたいかんそうちょうき=将軍家の茶の湯の会のことが書かれている本)ができる(4*p259)
1481 13 -- -- 一休宗純死(88)(1*p63)
1482 14 -- -- 足利義政東山山荘(銀閣寺)をたてはじめる(1*p63)
1502 文亀2 -- -- 珠光死(1*p61)
武野紹鴎が生れる(3*p226)
三条西実隆が角屋(つのや)に4畳半座敷をつくる(5*上p11)
1508 永正5 -- -- 古市澄胤死(1*p63)
1512 9 朝鮮と永正条約を結ぶ
関東地方飢饉(8*p18)
-- 金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)が『禅鳳雑談』をあらわし、その中に珠光のことが書かれている(4*p259)
1516 13 -- -- 『禅鳳雑談』に奈良で金春禅鳳らが宿で茶の湯を知る人たちと話をし、楽しんだことが書かれている(3*p226)
1522 大永2 -- -- 千利休生
幼名与四郎、のちに宗易(3*p226)
1525 5 -- ニューギニア発見(7*p46) 紹鴎京都へ移る(3*p226)
1526 6 今川氏親、家法33条を定める(8*p18) 1526~32 トルコ軍のオーストリア侵略(7*p47) 『宗長日記』『ニ水記』に下京茶湯者村田宗珠の記事が見える(1*p63)
1528 享禄 阿佐井野宗端が明板の医書大全を刊行する(8*p19) -- 武野紹鴎、三条西実隆のところへ始めて行く(3*p226)
1533 天文2 -- インカ帝国ほろぶ(7*p46) 松屋久政・久好・久重三代にわたる『松屋会記』が書きはじめられる(1*p63)
紹鴎堺へ戻る(3*p226)
1543 12 ポルトガル人、種子島に来る(鉄砲の伝来)(7*p47) コペルニクスの地動説を発表する(7*p46) --
1549 18 ザビエル、鹿児島に来て、天主教を伝える(8*p19)
ザビエル堺へ来る
-- 十四屋宗伍歿(1*p61)
津田宗達・宗及・宗凡三代にわたる『天王寺会記』書きはじめられる(1*p63)紹鴎、大林宗套より「一閑居士」号授かる(1*p84)
1551 20 -- -- 連歌資料に辻玄哉の名前がはじめてでてくる(3*p226)
1554 23 -- -- 今井宗久の『今井宗久茶湯日記抜書』が書きはじめられる(4*p260)
1555 弘治 信濃川中島の戦い、厳島の戦い(8*p18) アウグスブルグ宗教平和(ルター派の自由公認)(7*p48) 武野紹鴎死(54)(1*p64)
1556 2 -- -- 宗達、三好実休の茶会に招かれる(1*p84)
1566 永禄9 -- -- 8月2日、宗達死(1*p84)
1569 12 -- -- 2月21日、宗及、堺に進駐してきた信長家臣を接待する(1*p84)
1572 元亀3 -- -- 宗及、三好康長ら五十人を招き茶会(1*p84)
1573 天正 室町幕府がほろびる(1*p84) -- 11月23日、宗及、妙覚寺の茶会で信長と初めて顔を合わせる(1*p84)
1574 2 -- -- この頃、宗久・利休・宗及、信長の茶頭となる(3*p226)
1575 3 三河長篠の戦い(8*p18) -- 4月3日、宗及・宗易、信長より蘭奢待をいただく(1*p84)
1576 4 信長、安土城をつくる(1*p61) -- 11月21日江月宗玩誕生(p84)辻玄哉死(3*p226)
1577 5 ロドリゲス15歳で来日 -- --
1578 6 -- コサック兵のシベリア進出はじまる(8*p19) 天王寺屋宗閑死
宗及、宗閑邸を禅宗寺院「大通庵」とする
利休の孫、千宗旦生(3*p226)
1581 9 -- オランダ独立宣言(8*p19) 秀吉は信長から八種の茶道具を与えられ、茶の湯を許可されたようだ(1*p93)
1582 10 六月本能寺の変、信長歿す(1*p99) -- --
1583 11 豊臣秀吉、大阪城を築く(1*p61) ケルン戦争
ガリレイ、振子の等時性を発見(7*p48)
待庵ができあがる(3*p226)
1585 13 羽柴秀吉、関白となる(8*p18) 日本の少年使節、グレゴリウス13世に会う(7*p48) 千宗易、「利休」という名前をもらう(1*p61)
1586 14 -- -- 秀吉、黄金の茶室を使う(1*p61)
1587 15 秀吉、キリスト教の宣教師を追放する(8*p19) ファウスト物語の出版(7*p48) 北野大茶の湯(1*p61)聚楽第完成
利休聚楽屋敷に東・北向茶室(3*p226)
1588 16 秀吉刀狩りをおこなう(8*p18) イングランド、イスパニアの無敵艦隊を破る(海上権、イギリスにうつるはじめ)(7*p48) 『山上宗二記』書かれる(3*p226)
1589 17 -- -- 利休が大徳寺の山門を新しくたてた(3*p226)
1590 18 豊臣秀吉の統一(7*p49) -- 山上宗二死(3*p226)
1591 19 -- -- 2月利休切腹(1*p61)4月津田宗及死(4*p261)
1598 慶長3 秀吉死(7*p49) ナント勅令発布(信教の自由の確立)(7*p48) --
1600 5 関が原の戦(8*p18) ロンドン、東インド会社設立(7*p48)
オランダ、リーフデ号、臼杵湾に漂着
--
1601 6 -- -- 千宗旦、春屋宗園より元叔の道号を受ける(1*p149)
1603 8 徳川家康、江戸幕府を開く(8*p20) -- --
1609 14 -- ケプラー「天体の三法則」(7*p50) 小堀遠州、春屋宗園より大有宗甫の道号を受ける(1*p149)
1610 15 -- -- 平戸出帆のオランダ船、日本茶、中国茶を初めて欧州へ伝える
1613 18 -- -- ロドリゲス、マカオへ渡る
1614 19 大坂冬の陣(8*p20) -- 千少庵がなくなり、千宗旦が千家のあとをつぐ(2*)
1615 元和 大坂夏の陣により豊臣氏がほろびる(8*p20) -- 古田織部切腹(1*p124)
1634 寛永11 -- -- ロドリゲス、マカオで死す
死後、彼の『日本教会史』出版
1644 正保 -- 清の中国支配はじまる(首都北京)(7*p53) 宗旦、4畳半座敷「又隠(ゆういん)」を建てる(1*p150)
1646 3 -- -- 宗旦、一畳台目座敷「今日庵」を建てる(1*p150)
1647 4 -- -- 遠州死(1*p150)
1648 慶安 -- ウエストファリア条約締結(ヨーロッパ諸国の国際会議のはじめ。三十年戦争終り、ドイツの荒廃はなはだしく、神聖ローマ帝国の事実上の解体)(7*p52) 宗旦、今日庵に鳳淋承章を招いて茶会を催す(1*p150)
1653 承応2 -- -- 『千利休由緒書』ほぼできる(3*p226)
1656 明暦2 -- -- 宗和死(1*p150)
1658 万治 -- -- 宗旦死(1*p150)
1661 寛文 -- -- 片桐石州、「わびの文」を書く(1*p124)
1680 延宝8 徳川綱吉将軍となる(1*p124) -- 『利休茶湯書』刊行(3*p226)
1690 元禄3 -- -- 立花実山『南方録』成立(3*p226)
ケンペル来日。後、『日本語』を著わし、茶のことに触れる
1694 7 奥の細道できる
松尾芭蕉死(8*p21)
-- 『古今茶道全書』刊行(1*p125)

参考文献

  1. *谷端昭夫『よくわかる茶道の歴史』2007年 淡交社
  2. *http//www.omotesenke.jp/chanoyu/nenpyo/nenpyou_el_i.html
  3. *神津朝夫『千利休の「わび」とはなにか』平成17年 角川書店
  4. *熊倉功夫『茶の湯の歴史千利休まで』1990年 朝日新聞社
  5. *永島福太郎『茶道文化論集』1982年 淡交社
  6. *成川武夫『千利休 茶の美学』1983年 玉川大学出版部
  7. *亀井高孝・三上次男・林健太郎・堀米庸三編『世界史年表・地図』 2007年13版 吉川弘文館
  8. *児玉幸多編『日本史年表・地図』2007年13版 吉川弘文館

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